フラッシュバックがこわくてつらい方へ
フラッシュバック
フラッシュバックは過去の出来事や経験が突然、現在に蘇る現象です。
しかし、それはただ過去を思いだすだけではありません。
フッシュバックは強烈な記憶や感情や嫌な身体感覚がリアルのままに襲ってきます。まるで今この瞬間に実際に起きているかのような、危険な瞬間の過去に引き戻されたような状態により、耐え難い苦痛と恐怖におしつぶされてしまいます。これが続くと、いつ起こるかわからないフラッシュバックに怯え、慢性的に無力感や不安感を抱え疲労感に悩み、やがて長引く不安症や鬱になることもあります。
トラウマ体験時の脳の動き
トラウマになるような、危険な異常事態を体験をした時、人は冷静にその状況を判断している時間的余裕はありません。理性の部分を使って処理している余裕はなく、脳は本能的な動きをします。脳は身を守るために、冷静に考えることよりも、全力で身体全体に「異常事態アラート」を出し緊張状態にすることを最優先にするのです。
フラッシュバックの記憶の特徴
フラッシュバックの記憶は薄れにくい特徴があります。
脳は一度起きた異常事態の記憶をいつまでも保管していようとする性質があります。この先また同じような危険な出来事が起きた時のために、脳はこの異常事態時の神経の状態を身体に刻み込みます。
トラウマ記憶は、身体全体に刻み込まれるため普段の記憶のように時間は癒しにならず、苦しみは緩和されません。なので、ふとした時にフラッシュバックのような強烈な仕方で蘇ってしまうのです。
日常を壊され自分も壊れていく恐怖
やっと辛い過去を切り抜け乗り越えてきたはずなのに、今でも過去の記憶に縛られ苦しめられる…それはフラッシュバックだけではなく、体の違和感や、心の重さ、現実味のない感覚など離人感、慢性疲労、自分でコントロール出来ない感情として現れます。まるで暗闇のトンネルから抜け出せない感覚に陥り、生きる気力さえも奪っていきます。時に、ここに存在する意味さえもわからなくなり、自己否定が強まったり生きていることへの罪悪感を抱えてしまう事もあります。
緩和していくためのケア
トラウマ症状が長引くほど、脳が疲労し心や体のエネルギーも消耗してしまいます。このような辛い状況の時こそ、できることなら、辛い過去を生きぬいてきた強い自分を認めてあげてくださいね。
フラッシュバックがおきたら、
右手の平を左脇の少し下に、左手は右肩におき、そのままぎゅーっと力強くご自身を抱きしめ続けてください。
しっくりこなかったら右手と左手を逆にしてもいいですよ。
回復に役立ちます。
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