「何処のカウンセリングも心理セラピーも効果ない」と感じた経験をされた方へ 

カウンセリングや心理療法を受けて、「嫌なことを思い出してなんだか疲れただけ」「効果がなくて意味がない」「少し涙は出たけどスッキリしない」「調子が悪くなった」「気が重くなりぼーっとする」こんなふうに感じたり何をしても回復が難しいとあきらめた経験のある方もいらっしゃると思います。私もそのうちの一人でした。

自分がどう感じているのかを大切に

私の場合は、子供の頃から人の顔色を読み取る事が最優先で、相手に合わせて生きてきました。それをカウンセリングの場でもしてしまっていたのです。カウンセリングでは、「自分がどう感じているのか?」がとても大切になるのですが、「カウンセラーさんは私をどう思っただろうか。他の人は私をどう思うだろうか」ばかりに心の方向が向いてしまい、カウンセリングの場でも「良い子」でいることを無意識のうちに演じてしまっていました。

言語化の力

心のモヤモヤした悩みは漠然としすぎたままでは相手に伝えることができないですね。そのため悩みを人に話をする時は、モヤモヤしたものを言葉に置き換えなければなりません。多少無理にでも言葉に置き換えることで、それまで心がモヤモヤ、いろんな考えがグルグルしていた時と違い、それまで言葉になっていなかった「想い・考え・気持ち」が整理され言葉として自分の外側に出ていきます。そうすると自然に整理できたり、違った一面の気持ちに気づいたり、または自分の本当の本心に気がついたりします。

自分としては「そんなに大したことない」そう思っていたのに、その出来事を人に話したとたん涙が溢れてきたり…

恋人と喧嘩して「もう大っ嫌いだ」と思い腹を立てていたけれど実際に言葉に出してみたら「良い関係を築きたい相手だからこそ、本当はもっとよくわかって欲しかったんだ」と本心・本音に気付けたりします。

本心・本音が大切

自分の本心・本音を表現したり伝えたことで嫌な経験をしたことで、本音が言えなくなり、また自分の中で本音本心を要らないものとして蓋をし続けてしまうと、本音・本心自体がわからなくなっていきます。そうすると人との関わりで窮屈さを感じやすくなります。

裏を返せば、本音本心がわかり、表現できることは楽にいられるということです。「自分が本当に感じていることや考えていること」を受け止め素直に表現することは、そのまま自分の人生を生きられることにつながります。

好転反応かな…

好転反応で一時的に悪くなったと感じることはあると思います。ただ時間がたっても良くならずに効果を感じられない場合は好転反応ではありませんね。なぜこのような事が起きていまうかというと、今までのつらい記憶や感情の蓋を開けるためなんですが、記憶を整理し感情を出し、スッキリと癒すことができたらすごく心が軽くなります。

ただですね、その蓋を開けたことでつらい記憶や感情に圧倒され、そこから自分の心を遠ざけようとする防衛本能が働くことがあります。この防衛本能が大きな壁となり、深い感情にアクセスし癒しを届ける事が難しくなり、最悪の場合は辛い感情の蓋を開けたままになり、日常生活に辛い影響を与えることもあります。

防衛本能と心理セラピー

防衛本能が働いている時、過覚醒または低覚醒になります。あまりに辛い出来事や、気持ちを思い出したり話す時に、過覚醒よりではなんだか焦るように早口になり体が汗ばんだり、反対に低覚醒よりだとなんだかぼーっとしたり現実味がなかったりします。その辛い状態を見極めながら心理セラピーを行うことがとても大切になります。また、どこか他人事のような、自分から辛い出来事や気持ちが離れてしまっていては通常の心理セラピーでは効果が上がりにくくなります。

心のLuanaでは、その時の状態を見極めながら、カウンセリング・心理セラピーを進めていきます。また防衛が強い方にはPIBRをおすすめしています。

PIBRについて詳しくはこちらをご覧ください。